コボルドの隠れ里

多分TRPGの話とかします

第4回 マージナルヒーローズ TRPG紹介

 待たせたな!とうとう10月に入って涼しくなってきた。パソコン回してオンセするにはいい季節だ。

今回は近年出た中じゃ俺が今トップクラスに気に入ってるシステム、「チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ」の紹介だ。

チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ

チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ

 

ヒーローに変身して、怪人(ヴィラン)や悪の組織と戦って遊ぶTRPGだ。

開発はFEARSRSコンテストの入賞作だ。この前紹介したメタガと同じような立場だな。

プレイ回数はGM2回だ。

①PC周り

コンセプトは「変身ヒーローベルトの力で変身する「ベルトアーマー」、チームを組んで戦う「プラトゥーン」、可憐さや美しさで戦う「プリティ」のボディ(メイン)クラス3種類7種類ぐらいのソウル(サブ)クラスを1つか2つ組み合わせる方式。

要するに自分だけのキャラを表現するためのカスタムのしがいは非常にあるぞ*1 初期作成の時点でも9個ぐらいは取れるな。

特徴としては3つの「ヒーローフォース(HF*2」と呼ばれる「判定を絶対クリティカルにする」「戦闘不能を1度だけ無効or体力全回復」「単体へのダメージ+10d6」などの派手な効果を持った「奥義」とか「必殺技」的なブレイクスルー(切り札)を持っているのがポイントだ。これはブレイク(平たく言えばピンチ時の本気モード)状態になるとさらに効果が強力になるぞ!

リソースは変身時の耐久度(FP)とブレイク時に減る予備の耐久度(HP)とMP(特技のコスト)の3つだ。

 ②ルール周り

6面体2つ(2d6)+能力値が目標値超えたら成功なお馴染みいつものSRS2個サイコロあって2ケタぐらいの足し算が出来れば余裕だな。ダメージの算出の時に6面体たくさん振るからいっぱい買っとけよ。全部で20個もあれば十分だ

セッションの進行は起承転結4つのフェイズからなるいつものFEARゲーって感じだ。慣れてる人にはわかりやすいな。

若干いつもと違う点としては、ブレイク消費後はFPじゃなくてHPが減るようになるあたりだ。

大まかな戦闘ルールは「エンゲージ制になったメタガ」ぐらいに考えるとそれらしいな。ただあっちほどイニシアチブ割り込みがせわしなくないからそこは大丈夫だ。

ヒーローフォースのうちの一つはハンドアウトに付属するため、割とシナリオ内における役割分担が分かりやすい(GMは示しやすい)ぞ!

③世界観

明るい。1999年、世界を襲った恐怖の大王的なボスをヒーローたちは力を合わせて撃退したみたいな世界で、割と余裕はある感じだヒーロー達は社会にめっちゃ受け入れられてて、一般人も応援してくれるぞ。*3

個人的には「これダブルクロスでやったらアホ過ぎて怒られるな」ってシナリオが出来るのが大きな魅力だ。

またPCやNPCなどのキャラクターはGMやPL達が「物語的に死に所だと思わない限り死なない」ルールになっている((合法的に「覚えてろー!」が出来るわけだな))。ドラマチックな死に際を自由に演出できるってワケだ。

こんな感じで「明るく楽しくバトルが出来るシステムは他に類を見ないマーヒーの特色だろう。

いわゆるニチアサ再現ゲーとしての側面は強いが、(特に日本の)ヒーローもののイメージならだいたい合うからぶっちゃけそこまで意識しなくても大丈夫だ。現に俺なんかはニチアサはガキの頃見てたメガレンジャーとかギンガマンおジャ魔女ぐらいしか知らんがマーヒーを遊ぶ上じゃ特に苦労してねえな。逆に言えば多くの人間が多かれ少なかれガキの頃に触れてるタイプのヒーローものに近い*4ので、世界観の説明とかがラクで非常にありがたいな。

④サポート

公式サイトではキャラシーやサンプルキャラのPDFの他、名前の決定表ヒーローフォースの一覧も配布されたぞ!GMが1冊持ってればサンプルで初心者相手でも余裕で回せるぐらいのサポートっぷりだ!さらにはGF誌の4ページぐらいの紹介マンガもあるから良かったら読んでみてくれ!

他にも3月にすでに大判の上級が出ている。ニンジャやダークヒーロー的なのが追加されたが、「主題歌作成チャートとかいう言霊がすべてを持って行ってるぞ!表紙もエッチだ!感度3000倍だ!サンプルシナリオの敵がいきなり忍殺語でしゃべりだしたとかなんとかいう話もなかなかショックだ!

チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ 上級ルールブック

チェンジアクションRPG マージナルヒーローズ 上級ルールブック

 

 

また7月には光の国から失礼するゾ~って感じのヒーローができる巨大戦闘系のルールがサポートされたサプリも発売されたぜ!シュワッチ!!

そして今年中に「学園モノ」のサプリも出る予定らしいから要チェックだ!エックス!!!!!

 

総括

ルール周りはいわゆるSRSなので、他のSRSの経験があれば覚えやすいし、また他のSRSやる時にも応用できるだろう。なかったら無くても余裕で初GM出来たぐらいには簡単だ。結構いままでのSRSの不満点が解決されてるらしくていい感じだ。(任意ブレイクがなくなったのとハンドアウトに加護がつくようになったところ、ブレイク中の加護強化が主ないいところだ。)戦闘は派手な効果の必殺技的なヒーローフォースの打ち合いメインで割と大味、ピンチ状態のブレイクもある種の本気モードとか処刑用BGMって感じでお約束感がある、逆に言えば安心して遊べるって感じだ。FEARゲーらしい手軽で回しやすく制御しやすいシステムだ。

FEARのゲームらしくPC用データがメチャ多いんで、よく言えばキャラ作成のやりがいがあって再現とかもやりやすい、悪く言えばデータの取捨選択がめんどくさくて時間がかかるので、カジュアルプレイの時はサンプルキャラで遊ぶといいかもな。

対抗馬のデッドラがかなり真新しいシステムなんで新鮮味に欠ける感は否めないが、裏を返せば実績のあるSRSというシステムを基盤にしているという安心感という言い方も出来るな。

あとはオタク人種はニチアサ観だか特撮観みたいなものでケンカになりやすいようだが、この辺はまあある意味どのジャンルにでも言えることだな。俺みたいな良く知らんしなんでもいいやというアホからディープな人までいろいろいるから一応すり合わせておく事故は起こりにくいかもな。とりあえず、日曜朝からセッションなら遅刻しねえように当日にムリして観ないで録画しておくといいぞ!

 

満足度 90%

おすすめ度 ☆4

個人的好み ☆5

こういう人にオススメ

(ニチアサとか特撮とか主に日本系の)ヒーロー好き

・豊富なデータで自分だけのヒーローを再現したい

・明るい世界観が好き

・ギャグ寄りのシナリオが回したい

遊び方の例

今回は何気に数年振りにシナリオを書いた超!ヒーローオリンピック!!!!!!!!*5だ!何気にこのコーナーでGMやった時のこと書くの初めてだな。別にGMやるの嫌いな訳じゃないぞ。機会がないだけだ。

ヒーローの街、チバシティ4年に年一回開かれる祭典「超!ヒーローオリンピック」

世界中の代表選抜されたヒーローたちが己の持てる力を駆使し頂点を目指す!

だが、今回の第20回超!ヒーローオリンピックは一味違う!?

華やかな祭典裏で蠢く影とは!?

マージナルヒーロー「超!ヒーローオリンピック!!!!!!!!!

一番の『ヒーロー』は誰だ!?

 ……とかそんな感じのシナリオだ!トレーラーの時点でデッドラじゃできないぐらい頭が悪かろう。

ハンドアウトはPC①が新人*6、②がエリート*7、PC③が半自由枠の事情通*8、PC④が前回優勝者*9という風なイメージで準備してみたぞ。

どのPCもいいベビーフェイスだったが、思い出深いPCは前年度優勝者チームのタッグレスラープラトゥーントリケラトプスボーイズだ!

GMやったもう片方のセッションの霊長戦隊エイプマンといい、プラトゥーンは変わったキャラクターをやらなきゃいけない縛りでもあるんだろうか

 まあ、専用NPCがついてくるという性質上、TRPGに慣れた人間が担当することになりがち⇒設定ヒネって遊び始めるという側面はあるな。

 

俺もプレイヤーで遊ぶか、そのうちまた王位争奪戦かなんかでシナリオ組みてえな。

もちろん再放送もやぶさかではないから興味があったら一報くれ

*1:近い時期に出たデッドラに比べてなんでマーヒーのルルブが分厚いのか調べてみたら大量の特技データのせいだった

*2:分かる人向けに言うと、要するに加護

*3:ぷいきゅあー!!!がんばえー!!!

*4:アメコミとかによくある勝手に活動する自警団的な文脈はあまりない

*5:!マークは8つ

*6:キン肉マン

*7:テリーマン

*8:ラーメンマンあたり枠

*9:ロビンマスク